エウロペーの誘拐

フェニキア王アゲノルの娘エウロペー

浜辺で遊ぶ女たちの中でもひときわ美しい乙女に、ゼウスは一目惚れしました。フェニキア王アゲノルの娘エウロペーです。

ゼウスはどう近づいたら良いか思案した後、伝令の神ヘルメースを呼びました。

「山の牛たちを、浜辺のあの女たちの近くに追いやってくれ」

ヘルメースはさっと飛んでいき、牛たちを追いはじめます。

一方、ゼウスはこっそりと白い牡牛に変身すると、ヘルメースにも分からないように牛たちに紛れ込みました。

ギリシャ神話ネタ99
▶︎【ゼウスの浮気】エウロペーの誘拐

【イメージ制作】

白い牛ゼウスを探すのが一番大変でした。ただ単に動物の牛ではなく、神々の威厳がある感じが欲しかったからです。

どうでしょうか? この牛、あまり動物っぽく見えないでしょ。優しさもあり、ゼウス、いや神らしさをたもっています。もっとも、ゼウスの下心はすけべ心ですから、上のマールテン・ド・フォスの絵画の牛の方がふさわしいです。

フランシス・ゴヤの絵もありました。

フランシス・ゴヤ作「エウロペーの誘拐」フランシス・ゴヤ作「エウロペーの誘拐」

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