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ホオズキの故郷

枯れてなお宿る命──幻想の中のホオズキ物語

水面にふわりと浮かぶ、一輪の白い花。その中心から、すっと立ち上がるのは、深く色づいたホオズキの枝。

まるで時が止まったかのような静寂のなか、ひっそりと、けれど確かに命の物語が始まろうとしていました。

■ 枯れた先に見える、もうひとつの美しさ

ホオズキの皮は、乾いた紙のように色あせ、今にも崩れてしまいそうです。けれど、その内側には真っ赤な実がしっかりと守られています。

外見は枯れていても、命の核は確かにそこにある──その対比が、この作品のもっとも胸を打つ部分ではないでしょうか。

見た目の鮮やかさや華やかさだけではない、奥に秘められた強さと温もり。それは、自然が見せてくれるもうひとつの「美しさ」なのだと、そっと教えられたような気がします。

■ 水面に宿る静けさと、再生の予感

水の上に浮かぶ白い花のような台座。その中心にホオズキが挿されているさまは、まるで自然の中の祭壇のようです。

水は静かに揺れながら、空間全体に柔らかな波紋を広げ、観る者の心を穏やかに整えてくれます。

この静寂は、終わりを告げるものではありません。むしろ、すべてを包み込んで、新たな命が芽吹くのを待っているように感じます。

「いまはただ、静かに待てばいい」──そんな風に語りかけてくるような一枚です。

■ 命は、めぐる。想いは、つながる。

ホオズキは、夏の終わりから秋にかけて見られる植物ですが、枯れた姿になっても、その中には再び芽吹く力が宿っています。

このフォトコラージュに込められた「再生」というテーマは、ただの植物の営みだけでなく、私たちの日々の暮らしや心の在り方にも重なります。

落ち込んでしまったとき、何かが終わったように感じるとき──それでも、私たちの中には希望の種が眠っている。
そんなささやかな勇気を、そっと手渡してくれるような、作品を目指しました。

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