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キジと花

静けさに舞う鳥と、白花が紡ぐやわらかな雅への想い

夜の気配をたたえた、深く静かな青。
その静寂の中に、ひと枝の流木と黒石が寄り添い、まるで古の器のように佇んでいます。
そこに凛と咲く白い花。そして一羽、空を舞い降りた鳥の姿。
この作品は、和花写流が大切にしている“和(やわらぎ)”の精神、そして平安の雅(みやび)をそっと映し出す一枚となりました。

石と木に託す、やさしき器のこころ

流木のうねりと黒石の静けさ——
人の手が加わらぬ自然のかたちを、そのまま器として用いることで、そこには一種の敬意が込められます。

和花写流では、花だけが主役ではありません。
石や木の“たたずまい”までもが作品の一部として、命を宿します。
白い花がその上にそっと生けられるとき、器と花が一体となり、やわらかな語らいがはじまるのです。

白き花に宿る、澄みきった気配

咲き誇るわけでもなく、ただ静かに立つ白い花。
その姿はまるで、千年の時を越えてなお人々の心に残る、和歌の一節のよう。

潔く、そしてどこか儚げに咲くその姿には、「今を生きる」命のひたむきさと、やさしき誇りが宿っているように感じられます。
平安の女性がまとった白の衣のように、色に頼らずとも、内に美を秘めた一輪です。

舞い降りる鳥が添える、想いの余白

一羽の鳥が、そっと舞い降ります。
その羽ばたきは決して大げさでなく、むしろ静けさの中に溶け込むよう。
花のもとへと導かれるように降りてきたこの鳥の姿が、作品にひとつの“間”を生み、見る人に想像の余白を与えてくれます。

鳥は、ここに何かを伝えに来たのか。それとも、ただひととき寄り添いに来たのか——
その答えは語られません。ただ、静かな物語がそっと流れはじめるだけです。

和の心に触れる、静謐なる調べ

この作品には、花と器と鳥が織りなす“静けさの音色”が感じられます。
音も言葉もない世界の中に、やわらかな心の揺らぎと、遠い昔の面影が息づいています。

「和花写流」が目指すのは、花をただ生けるのではなく、そこにある“気配”や“想い”を映し出すこと。
その静謐な世界が、見る人の心にそっと沁みわたり、今日という一日にやさしい余白を与えられたなら——
それは、花と鳥、そして自然の器が紡ぎ出した、ひとつの“雅”のかたちなのかもしれません。

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