みなしごハッチが母を求めて、
もうどれくらいの年月がたったでしょうか。
けっして、めげないみなしごハッチくん。
しばし、私(花)の上で休んでください。
水の中には、あの悲しい友だちのタガメ君はいませんが。
ハッチと友だちのタガメは、
なんとか巨大な怪物を倒しました。
しかし……
じつは、怪物は友だちの父親タガメだったのです。
友だちは自分の正体が怪物タガメだと分かると
「僕は大きくなるとキミを食べたくなるから、
近づいちゃだめだ!」
と言って、涙をこらえて
みなしごハッチから去っていきました。
「去らなくても、きっとなんとかなるよ」
と、見ていて思いました。
自然はそんなことは許さない!
と、わかってはいましたが。