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『海洋地形学の物語』後の危機
『危機』の次のアルバム『海洋地形学の物語』は、イエス・ファンでも「?」という人は多かった。私は好きなアルバムです。しかし、レコード時代ですので全曲通して聴くのは大変でした。やはりレコード片面で一曲の方が聴きやすいし、ドラマチックになる。
ウェイクマンとブラッフォードが脱退
また、これが原因でウェイクマンが脱退したとの情報には、がっくりきたのを覚えています。私の中では、ウェイクマンはイエスそのものになっていたからです。
ブラッフォードも同じ時期に脱退。ドラムは職人アラン・ホワイトが器用に溶け込んだが、キーボードの人選は難しかったようです。ヴァン・ゲリスなどの名が挙がっていましたが…
そして、『錯乱の扉』へ
しかし、パトリック・モラーツが入っての『錯乱の扉』は素晴らしかった。『危機』の第二弾ともいうべき個性のぶつかり合いが昇華されたA面『錯乱の扉』。これぞ、私の好きなイエスです。
また、ロジャー・デーンのジャケットも一味違ったモノトーンのジャケット。裏面にならなければ、蛇の顔は出てこないのもいい。「蛇」は西洋人には、特別な意味があります。そう、原罪。だから、私のイメージには堕天使とガブリエルのような天使が出てきました。
ABWH(アンダーソン・ブラッフォード・ウェイクマン・ハウ)
この後のイエスは、メンバーも変わり色々な方向に行ってしまい、個人的には前のように好きになれなかった。ABWHには大いに期待したが、4人だけの活動はすぐ止めてしまったのが、今でも残念です。